http://d.hatena.ne.jp/watto/20091012
こちらのほうからコメントきているので、一部お返事。
突っ込みどころは多いけど、全部言っても仕方ないので一部。
>watto 2009/10/13 15:57
>トラバありがとうございます。仕事が暇なので回答しておきます。
>「国が国債を発行することで、日銀券を無理やりに市場に供給しようとしている」
>国はそんな目的で国債を発行しているのではありません。歳入が不足しているから国債で補っているのです。
>また、国債を発行しても日銀券を市場に供給することにはなりません。
>国債を発行するのも日銀券を発行するのも中央銀行である日銀の仕事です。市場に通貨を供給したければ、お札を印刷すればいいだけです。

大量にコメントきてるんだけど、根本的に間違っているのはどうにもこうにもならないので、最初から。
というか、ここ間違ってるからあとは議論するまでもない。

まず日銀が日銀券を発行するには、必要なものがあって、
それは日銀の借方に相当する部分。
つまり日銀の資産が必要なわけです。

「これに相当するものがないと日銀は現金をすれないんです。」
これが日銀ルール。おかげでデフレなわけです。
じゃあ日銀の資産として適当なものはなんですか?

国債国債、金、銀行預金?
その程度のものしかないんです。
ですから、ここで国が国債を発行する。
日銀がそれを購入する。
そしてそれを資産計上することで、バランスシートがたもてるんです。

100億円の資産と100億円の銀行券が
200億円の資産と200億円の銀行券。
こうなったときに市場に100億円の銀行券が増えるんです。

問題は日銀の資産になりうる信用のおける資産ということ。
これは日本国内の債券だと、ほぼ国債以上に信用のおけるものはない。
これが現実ってことです。

だからおおむね、国が国債発行、日銀がそれを買い取り、
銀行券をすることでしか、市場に日銀券は出せないんです。
それがシステム。そのシステムの理解間違っているから、
とんでもない結論なってくるんです。

BLが拡大したところで、健全経営になるわけじゃないのですが、
金利とかに問題がなければ、資産と負債が同時に増えるのは、
別に破綻の条件にはならないんです。

こういうややこしい部分を理解しないと、国債を償却すると、
日銀券が減るというのが理解できないんでしょうね。
日銀の資産が減るんだから、現金減らすしかないんですよ。

なぜ国債買いオペで市中の銀行券が増えるかの謎は上のBL議論がわかれば理解できるでしょう。

スタグフレーションは、ありうることですが、いまのデフレ続けていくと、
あとはそうですね、東芝、日立、日本電気、三菱、このクラスの
電気メーカーも、なんらかの破綻サイン出始めるでしょう。
そういう状態なって、デフレのほうがマシとかいうのは、もう感覚的に違いすぎるとしかいいようがありません。
スタグレーションは、慢性の風邪みたいなものですが、
それで死にはしませんよ。
デフレーションは続けているなら、死にます。
理由はというと、100億円の現金資産があって、デフレになると
110億円相当の資産に増えますけど、その10億円の部分に税金
かけられないからです。
インフレーションおこせばまだ税収回復の見込みがあるんです。
デフレじゃ税金取れない。
だから歳入不足になるんです。
いまの民主のオペレーション続けていくと、大量の国債発行するしかありません。が、その大量国債発行は、国内の民間企業が全部疲弊したあと、荒廃したあと発動しますので、結論的にはハイパーインフレのルートに入ります。コントロールできないうちに入るしか道がないんです。
それがどんな悲惨なことになるかは、もうすぐわかることになってしまいました。

結論的には、国債発行してお札するしかないんです。
拒否しようが何しようが、もう政策はそれ以外にない。
そこまで絞られているんです。
それを自発的にやるか、やらされるかの違いだけです。
やらされることになるから、それはアンコントラーブルになるしかなくて、
ハイパーインフレになるしかないんです。

今は円安論議にいたっては冗談でしょうから、コメントしません。