金利と為替レート

この話を何度かしているのだけれど、金利によって、現在の為替レートと将来の為替レートに影響が瞬時に出てしまうのです。
極端にするために円を10%の金利とし、ドルを0%、現在の為替レートを90円とすると、円ー>ドルー>定期1年ー>円のようなルートを通るのと、
ドルー>円ー>定期1年ー>ドルというルートを通るのとの値段が原則一致するのです。これが金利裁定の仕組みで、ほとんど瞬間的に行われてしまってるのが現代。
1国モデルでは、これがきちんと解けない、だから金利低下が金融緩和で金利上昇が金融引き締めというワンパターンの見解に陥るんだけど、それより国債金融筋の裁定のほうが、高速のために、現実的な金融緩和効果というのが限定的になってしまっているのが、現代ということ。
整理すると、今90円なのが金利10%にするとおそらく現在のレートがドル円85円とかに高騰し、そして先物が95円になるんです。それは上の裁定式から自然にでてしまう。10年後は、それがなんと円ドルで、200円近い値段になるんです。
そして先物でついた値段とうのは、車の動きのイメージのように、レールがなんというかイマジナリーラインとしてひかれてしまっていて、そこから、はずすというイベントを起こしていかないと自働的に実現してしまうんです。それぐらい金利差の為替にたいする影響は強い。
まとめると、金利を上げないことには、円安には簡単に反転しないということ。円安に反転しない以上は、デフレが続くということになるわけです。だから、長期国債金利があがれば簡単に景気回復だと言ってるわけですがw。