労働市場が崩壊するとき

ちょっと最低賃金の議論が白熱したので、ミクロ経済あるいはゲーム理論的なモデルでのきちんとした定式化が必要な気がしたので、メモってみます。
1)雇用環境は、1社、1日10人分の労働力が必要。
2)計算の都合上1日5時間の労働時間
3)一ヶ月は20日、休みなしw。
4)経営者的には時間給1000円がマックスでそれ以上ではコスト割れ。
5)さて、労働者が10人しかいない場合は、全員勤めればよろしい。
6)労働者候補が11人になった場合どうしたらよいだろう?
7)労働者候補が談合すなわち協力的なプレイヤー同士であるならば、平均的に休むことで、みんな幸せ。つまり10万円だった収入が9万円ちょいぐらいになって生活できるなら、それはそれでみんな幸せ。これがワークシェアモデル
8)労働者候補が競争的プレイヤーだった場合はどうだろう?労働者の資質に差がなく、毎日1回その日雇用する労働者候補を10人選ぶモデルにしよう。(山谷システム)
9)このとき、経営者側は、各労働者候補に1回だけ今日の日給を入札させることにする。
10)経営者は、安い順に10人の労働者候補を選択し、その日の労働者とする。
11)労働者の財布の初期値は1万円。1日3000円ずつ食費などで使う。
いちおう20日で一ヶ月。つまり月6万円使うのがデフォルト。
12)すなわち労働者が10人までなら、順調に貯金が増えるのが元のゲームデザイン
13)財布の値が0円を切ったら、その労働者候補は餓死することになる。(まぁ別の街行ったでもいいんだけどねw)
14)問題:この労働者のビッディングアルゴリズムで最適なものは何か?
15)餓死したら負けなのは自明、絶対死なない戦略はあるか?
16)全体的な市場的な賃金はどういう動きを見せるだろうか?
という感じの問題。さて、皆さんのゲーム理論的能力、あるいはミクロ経済学の能力でこの問題をどう解くのかな?解答が見てみたい。